レジン同士をきれいに、そしてしっかりと接着したいのになかなかうまくいかない…そんな悩みを抱えていませんか。
せっかく手間ひまかけて作ったレジン作品も、適切な接着剤選びを間違えると強度不足や透明度の低下、変色などのトラブルにつながります。
本記事では、レジン同士の接着剤選びで失敗しないためのポイントや、おすすめの接着剤、長持ちさせるコツまでわかりやすく解説します。
安全で美しく仕上げるために役立つ実践的な知識を身につけ、ご自身の作品作りにぜひお役立てください。
レジン同士を接着するための接着剤選びのポイント

レジン同士をきれいに、そしてしっかり接着するためには、専用の接着剤選びが重要です。
失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
この項目では、レジン用接着剤選びのポイントについて項目ごとに解説します。
強力な接着が可能な成分
レジン同士を強力に接着するためには、接着剤の成分が重要です。
アクリル系やエポキシ系の接着剤はレジンと相性が良く、高い接着力を発揮します。
瞬間接着剤(シアノアクリレート系)も使えますが、材料によっては白化現象が起きることがあるため注意が必要です。
- エポキシ系接着剤:しっかり硬化し、頑丈に接着できる
- アクリル系接着剤:透明度が保てるものも多い
- UVレジン接着剤:レジン素材に馴染みやすい
透明度を保つ特性
レジン作品は見た目の美しさが大切なため、接着剤の透明度にもこだわりたいところです。
せっかくクリアなレジン同士を接着しても、接着剤が白く濁ったり黄ばんでしまっては台無しです。
選ぶ際には、「透明」「クリア」「無色」などの表示をチェックしましょう。
接着剤の種類 | 透明度 | 特徴 |
---|---|---|
エポキシ系 | 高い | 耐久性も◎、混ぜる手間あり |
アクリル系 | やや高い | 手軽に使える |
UVレジン | 非常に高い | 紫外線で硬化 |
硬化速度の違い
作業効率や仕上がりを左右する要素に、接着剤の硬化速度があります。
早く固まる瞬間接着剤は手軽ですが、位置調整の時間が短いので注意が必要です。
エポキシ系は硬化に時間がかかりますが、強度や透明度に優れています。
どんな作業工程か、どんな仕上がりを求めるかによって最適な硬化速度を選びましょう。
変色や黄ばみ防止
レジン作品は時間が経つと黄ばみやすい素材です。
接着剤自体が変色しにくいことはもちろん、レジンと反応して黄ばむことがないかも要チェックです。
特に透明度が重視される場合には、「変色防止」「黄ばみ防止」と明記された接着剤を選ぶと安心です。
耐久性と耐水性
レジンアクセサリーや小物は、日常生活での水や衝撃にさらされることもあります。
耐久性や耐水性に優れた接着剤を使えば、作品の寿命が延び失敗しにくくなります。
特に屋外や水に触れる場面が多いアイテム作りには耐水性も重要なポイントです。
使いやすさと安全性
誰でも安心して使いたいレジン用接着剤には、扱いやすさや安全性も求められます。
無臭タイプや低刺激性のもの、使いたい分だけ出せるノズル付きなどは初心者にもおすすめです。
また、子供やペットのいる家庭では安全性の高い接着剤を選ぶと安心です。
レジン同士の接着に適した接着剤の種類

レジン作品を作る際に、レジン同士をしっかり接着したい場面がよくあります。
その際に適切な接着剤を選ぶことで、仕上がりや強度に大きな差が出ます。
ここでは、レジン同士の接着におすすめの接着剤について、それぞれの特徴や選び方を解説します。
UVレジン
UVレジンは、紫外線を当てることで硬化する透明な樹脂です。
レジン同士の接着には最も手軽で、美しい仕上がりが期待できます。
特に透明感のあるパーツ同士をつなげる場合や、目立たない接着にしたいときに重宝します。
- 接着面にUVレジンを薄く塗る
- 強い紫外線ライトや太陽光でしっかり硬化させる
- 継ぎ目が目立ちにくい
- 細かい部分にも使いやすい
ただし、紫外線が当たらない部分や厚みのある部分だと十分に硬化しないことがあるため注意しましょう。
エポキシ系接着剤
エポキシ系接着剤は、主剤と硬化剤を混ぜて使うタイプの接着剤です。
非常に強力で、接着力や耐久性を重視したい場合に向いています。
特に重みのあるレジンパーツや、負荷がかかる部分の接着におすすめです。
メリット | デメリット |
---|---|
高い接着力 | やや使い方が難しい |
耐水性・耐熱性に優れる | 硬化に時間がかかる |
厚みのある部分も接着できる | 透明感が劣る場合がある |
二液をしっかり混ぜてから使うこと、充分な時間を確保して硬化させることがポイントです。
アクリル系接着剤
アクリル系接着剤は、透明な仕上がりでレジンやプラスチック同士の接着に適しています。
比較的乾燥が早く、操作性が高いのも特徴です。
少しの力が加わる部分や、アクセサリーのパーツ同士の接着にも使われます。
ただし、接着した部分はやや硬くなりすぎる場合があり、可動部分にはあまり向きません。
用途に合わせてタイプを選ぶことが大切です。
レジン同士を接着する正しい手順

レジン同士をしっかりと接着するためには、いくつかの重要なポイントがあります。
美しい仕上がりや強い接着力を実現するために、ひとつひとつの手順を丁寧に行いましょう。
接着面の汚れ除去と下処理
まず、レジンの接着面に指紋や油分、ホコリなどの汚れが付着していないか確認しましょう。
汚れが残っていると、接着力が大きく低下します。
アルコールを含ませた布や綿棒でやさしく拭き取り、しっかり乾燥させてください。
また、ツルツルとしたレジン表面の場合は、目の細かい紙やすりで軽く傷をつけることで接着剤の食いつきが良くなり、より強固にくっつきます。
- ホコリや油分を拭き取る
- 乾燥したことを確認する
- 場合によって紙やすりで表面を軽く荒らす
適量の接着剤の塗布
接着剤は、適量を均一に塗ることがポイントです。
たくさん塗りすぎてもはみ出して見栄えが悪くなるだけでなく、接着面がしっかり密着しなくなることがあります。
タイプ | 特徴 | 適した使用例 |
---|---|---|
エポキシ系接着剤 | 高い強度・耐久性 | 大型や重いパーツの接着 |
UVレジン | 硬化が速い・透明感キープ | 繊細な装飾や細かい部分 |
細かい部分には爪楊枝やピンセットなどを使いましょう。
圧着と固定
塗布した接着剤がはみ出さないよう、パーツ同士をしっかりと合わせます。
次に、圧力を加えてパーツを密着させます。
クリップやマスキングテープなどで固定するとずれにくくなり、きれいな仕上がりになるのでおすすめです。
大きなパーツの場合は重しを乗せるのも有効です。
完全硬化までの時間
最後に、接着剤の種類や使用環境によって完全硬化に必要な時間は異なります。
一般的なエポキシ系接着剤の場合、24時間程度の自然硬化が目安です。
UVレジンの場合は、UVライトに当てて数分で表面が硬化しますが、より丈夫にしたい場合はしばらく放置しておくと安心です。
無理に早く使おうとすると、接着面がはがれやすくなってしまうので、焦らずしっかり待つことが大切です。
レジン同士の接着でよくある失敗と対処方法

レジン同士を接着する際、思った通りにくっつかない・見た目が悪くなったなど、さまざまなトラブルが発生することがあります。
これらの原因や対処法を知ることで、より美しく、しっかりとした仕上がりを目指せます。
接着できない・剥がれる現象
レジン同士を接着したはずがすぐに剥がれてしまう、しっかり固定された感覚が得られないという失敗はとても多いです。
この現象の主な原因は、接着面の汚れや油分が残っていること、硬化不足、あるいは接着剤の選択ミスが考えられます。
- パーツ同士のホコリや指紋をきちんと拭き取る
- レジン表面をヤスリやサンドペーパーで細かく傷つけ、接着剤の密着を高める
- レジン専用接着剤や二液性エポキシ接着剤を選ぶ
- 十分な圧力をかけてしっかり固定し、完全に乾燥させる
これらの方法を試すことで、剥がれやすい・接着できないといった悩みを解消しやすくなります。
白化や気泡の発生
レジン同士を接着した際に、白く濁ったり気泡が目立ってしまうことがあります。
これは接着剤に水分が混入していたり、接着過程で空気が入り込んだこと、また急激な硬化や材質の相性が悪い点などが原因です。
現象 | 主な原因 | 対策 |
---|---|---|
白化 | 速乾性瞬間接着剤や水分付着 | UVレジンやエポキシ系に切り替える、表面をしっかり乾燥 |
気泡の発生 | 空気の巻き込み・混ぜすぎ | 接着時はそっと押し付ける、気泡はピン等で潰す |
作業時は必要以上にレジンや接着剤を混ぜない、湿度の高い環境を避けるなど、細かな気配りが大切です。
接着面の変色やツヤ落ち
せっかくきれいなレジンパーツでも、接着後に色が変わったりツヤが無くなったりする失敗も目立ちます。
原因としては、接着剤がレジンの成分と反応した結果変色する場合や、表面が傷ついたり曇ったりするケースが考えられます。
対処法は、レジンと相性のよい透明度の高い接着剤を選び、少量ずつ丁寧に塗ることです。
また、最後に専用のコーティング剤やトップコートを塗布することで、ツヤや透明感を復活させやすくなります。
作業前後で必ず試し塗りすることもおすすめです。
レジン同士を接着する際のおすすめ商品

レジン液で作ったパーツ同士をしっかりと接着したいとき、専用の接着剤選びはとても重要です。
透明感や仕上がりの美しさを損なわず、剥がれにくいものを選ぶことで作品のクオリティが格段にアップします。
ここでは、市販されている中でも特に使いやすく、評判の良いおすすめ接着剤を3つご紹介します。
ウルトラ多用途SU クリヤー
ウルトラ多用途SU クリヤーは、幅広い素材に対応できることが特長の接着剤です。
レジン同士の接着にも強力な力を発揮し、透明度が高いので仕上がりの見た目もきれいです。
乾燥後は柔軟性が残るので、パーツ同士をしっかりと固定しつつ、わずかな衝撃にも強いです。
また、チューブタイプで使いやすく、細かい作業でも扱いやすいのが魅力です。
- 強力な接着力
- 高い透明度
- やや軟らかい仕上がりで割れにくい
- 金具やパーツの固定にもおすすめ
セメダイン スーパーXゴールドクリア
セメダイン スーパーXゴールドクリアは、金属やガラス、プラスチックといった多くの素材に対応できる多用途接着剤です。
レジン同士でもしっかり接着でき、透明タイプのためレジン作品の見た目も損なうことがありません。
速乾性もあり時間がかかりにくいので、作業効率がアップします。
商品名 | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|
セメダイン スーパーXゴールドクリア | 多用途・透明タイプ・速乾 | レジンアクセサリー全般 |
塗布後は素早く作業でき、ムラなく仕上げたい方には特におすすめです。
接着直後でも透明な状態をキープできるので繊細なデザイン作りに活躍します。
アロンアルフア EXTRAゼリー状
アロンアルフア EXTRAゼリー状は、瞬間接着剤の中でも流れにくいゼリータイプなので、ピンポイントでしっかり接着できます。
レジンのパーツ同士がつるつるしてうまく固定できない時にもおすすめで、少量できちんと貼り付くので細部の作業に最適です。
液垂れしにくく、狙った部分への接着がしやすいです。
より強い接着力を求める方や、レジンの接着面積が小さい場合でも安心して使えます。
ただし、乾くと少し白っぽくなることがあるため、透明感にこだわる部分では目立たない位置での使用がポイントです。
レジン同士の接着を長持ちさせるコツ

レジン同士をしっかり接着して長もちさせるためには、ちょっとした工夫が大切です。
ここでは、日常のお手入れや保存方法について紹介します。
保管環境の工夫
レジン同士をしっかりと接着した後、長持ちさせるためには保管環境が重要です。
直射日光を避け、高温多湿の場所には置かないようにしましょう。
レジンは紫外線や高温で劣化する場合があります。
- 直射日光が当たらない棚や引き出しに保管する
- 湿度の高い場所や浴室付近は避ける
- 急激な温度変化をさける
なるべく同じ環境で保管すると、接着部分もより長くきれいなまま保てます。
仕上げのコーティング
レジン同士の接着部分をさらに強く、きれいに保つためには、仕上げのコーティングが効果的です。
コーティングを行うことで、摩擦や汚れ、水分から守ることができます。
コーティング剤の種類 | 特徴 |
---|---|
レジン液 | つややかな仕上がり。手軽に重ね塗りができる。 |
ウレタン系トップコート | 耐久性が高い。傷や紫外線からも守れる。 |
ネイル用トップコート | 小さなパーツの補強に便利。手に入りやすい。 |
用途や仕上がりの好みに合わせて、使いやすいものを選んでみてください。
定期的なメンテナンス
接着部分がより長く持つよう、定期的なチェックやメンテナンスも心がけましょう。
とくにアクセサリーなど、日常的に使用するものは小さなひび割れや劣化が起こることがあります。
もし接着部分に変化や剥がれを見つけたら、すぐに補修するのがおすすめです。
定期的なメンテナンス方法としては、以下のようなポイントを意識しましょう。
- 月に一度は接着部分の状態を確認する
- 表面の汚れをやさしくふき取る
- ひび割れや剥がれがあれば、追加で接着またはコーティングする
普段からちょっとした気遣いをすることで、レジン同士の接着がより長持ちしやすくなります。
レジン同士の接着剤選びで失敗しないために心がけたいこと

レジン同士をしっかりと接着させるには、適切な接着剤選びが重要です。
接着剤によっては、見た目が濁ってしまったり、強度が出なかったりすることがあるので注意しましょう。
また、作品の用途や仕上げたい質感によっても、最適な接着剤は異なります。
同じレジン同士でも硬化の状態や表面のデコボコ、レジンの種類によって接着の相性が変わることがあります。
接着剤を選ぶ際は、使いたいレジンと相性の良いものを事前にチェックすることが大切です。
迷った場合は、少量でテストしてみたり、実際に手に取った感触や仕上がりを確認してから本番に使うのがおすすめです。
自分の作品に合った接着剤を選べば、仕上がりも強度もアップし、満足度の高い作品を作ることができます。
手間を惜しまず丁寧に選ぶことで、レジン作品のクオリティをぐっと高めることができます。