お気に入りのスニーカーの側面が剥がれて、がっかりした経験はありませんか?
せっかく大切に履いてきたのに、ちょっとした剥がれが気になってしまうものです。
特に、修理に持ち込むほどではないけれど、手軽に直したいという方には、100均で手に入る接着剤が救世主となる場合も。
しかし、「どんな接着剤を選べば一番よいのか」、「補修は本当にうまくいくのか」など、不安や疑問を感じる方も多いはず。
この記事では、スニーカーの側面剥がれを100均の接着剤で簡単に補修する方法や、失敗しないコツについてわかりやすく解説します。
正しい知識と工夫で、あなたのスニーカーをもう一度よみがえらせましょう。
スニーカーの側面剥がれに100均接着剤を使った補修方法

スニーカーの側面が剥がれてしまった時、手軽にできる応急処置として100均の接着剤が役立ちます。
最近は100円ショップに便利なスニーカー補修グッズが充実していて、家にあると突然のトラブルにも落ち着いて対応できます。
うまく補修すれば、お気に入りのスニーカーを長く使い続けることが可能です。
100均で入手できるスニーカー補修専用接着剤
ダイソーやセリア、キャンドゥといった100円ショップでは、スニーカー専用や靴底補修用の接着剤が売られています。
商品の例としては「靴用接着剤」や「多用途強力接着剤」などがあり、ゴムや合成皮革にも使えるタイプが揃っています。
目的用途に合った商品を選ぶことで、きれいに補修できるだけでなく、しっかりと元の状態に近づけることができます。
中には靴底の剥がれに強い高弾力タイプや、細いノズルでピンポイントに塗れるものもあります。
商品名 | 主な用途 | 特徴 |
---|---|---|
靴用接着剤 | 側面・底の剥がれ | 耐水・柔軟性あり |
多用途強力接着剤 | 金属、プラスチックも可 | 乾きが早い・丈夫 |
ゴム用ボンド | スニーカーのソール | 強力接着で弾力性◎ |
側面剥がれに強い接着剤の具体的な選び方
スニーカーの側面は、歩くたびに曲げ伸ばしの力が加わります。
そのため、選ぶ接着剤は「柔軟性」と「耐水性」があるものがベストです。
- 「靴用」と記載のあるもの:用途が限定されているので失敗しにくい
- ゴムやビニール、合成皮革対応:多用途タイプより専用品の方が安心
- 乾燥後に弾力性が残るタイプ:固まりすぎるとひび割れの原因になる
- ノズル付き・チューブタイプ:剥がれた隙間にも塗りやすい
- 耐水・耐摩耗性をうたうもの:水や汚れに強く、長持ちしやすい
注意書きや成分表示をよく読んで、自分のスニーカーや使用場面に合った商品を選びましょう。
補修作業の前に行うべき下準備
いきなり接着剤を塗るのではなく、まず以下の下準備を行いましょう。
剥がれた部分とその周囲の汚れやほこり、油分をしっかりと落とすことが重要です。
乾いた布や綿棒、場合によってはアルコールシートなどで拭いておくと、接着力が高まります。
スニーカーが濡れている場合は、しっかりと乾かしておきましょう。
補修部分以外(布地や内側)に接着剤が付着しないよう、マスキングテープなどで養生すると安心です。
失敗しない接着手順
まず、剥がれた部分がしっかり接着できるよう、隙間をあらかじめ指で開いておきます。
接着剤を適量、なるべく均一になるように塗布します。
塗りすぎるとあふれて見た目が悪くなるため、量に注意してください。
塗布後はすぐに剥がれた部分同士を押し付けて圧着し、数分間しっかり押さえておきます。
商品の説明に沿って「圧着時間」を守ることで、きれいに接着できます。
圧着後、念のため余分な接着剤はティッシュや綿棒で拭き取っておきましょう。
補修後の乾燥と固定のコツ
接着直後は手を離したくなりますが、完全に硬化するまでしっかり固定することが重要です。
大きめの洗濯バサミや輪ゴム、重しなどを利用して動かないようにします。
商品により完全乾燥の目安時間は異なりますが、少なくとも数時間から一晩は置いておくのが安心です。
硬化中に動かしたり、剥がれた隙間を何度も押したりすると、密着力が弱まる原因になります。
急いで靴を履かず、しっかりと時間を守って乾燥させましょう。
100均接着剤で補修した場合の耐久性
100均の接着剤は、価格が安い反面、高価な専用接着剤に比べると耐久性はやや劣る傾向です。
しかし、日常生活や軽い運動、通勤・通学用途なら十分な強度があります。
雨の日や大量の汗、激しい動きには再度剥がれることもあるため、必要に応じて再補修や部分的な補強を意識しましょう。
こまめに状態をチェックし、早めの対応を心がけることで、お気に入りの一足を長持ちさせることができます。
修理直後によくあるトラブル例
スニーカーの側面補修では、次のようなトラブルが起こりやすいです。
- 接着剤がはみ出して外側に固まり、見た目が悪くなる
- 接着剤がしっかり乾く前にスニーカーを履いてしまい、再び剥がれる
- 圧着が甘く、隙間から水やホコリが入りやすくなってしまう
- 補修部分に段差ができ、その部分だけ擦れやすくなる
- 誤って布部分に接着剤が付着し、シミや固まりが残る
これらの失敗を防ぐには、作業手順を丁寧に守ることと、適切な下準備や仕上げを意識することが大切です。
スニーカー側面が剥がれる原因

スニーカーの側面が剥がれる現象は、多くの人が経験しがちなトラブルです。
お気に入りのスニーカーでも、使い方や環境によって接着面が徐々に剥がれてしまうことがあります。
身近な対策やメンテナンスを知るために、どのような原因が考えられるのかを理解しておきましょう。
日常使用による摩耗
毎日の通勤や通学、買い物などでスニーカーをよく履いていると、どうしても摩耗は避けられません。
とくに側面は歩行時に地面や障害物と接触しやすいため、少しずつ接着力が落ちやすい部分です。
- 歩き方のクセによる偏った負荷
- 自転車のペダルや階段の角への接触
- 保管場所が狭く、他の靴と擦れる
このような日常の小さな摩擦や衝撃が積み重なり、側面の剥がれを引き起こす原因となります。
素材の経年劣化
スニーカーには布や合成皮革、ゴムなどさまざまな素材が使われています。
素材 | 劣化の特徴 |
---|---|
合成皮革 | ひび割れや剥離が起こりやすい |
ゴム | 固くなり、接着力が低下する |
布 | 毛羽立ちや糸切れが起こる |
年月を重ねると接着剤自体も硬化し、元の耐久性が失われます。
これにより側面の接着面が脆くなり、剥がれやすくなります。
水濡れや湿気の影響
雨の日や湿気の多い場所を歩いたり、急な水たまりに足を取られたりすると、スニーカーの側面に水分が浸入することがあります。
水分は接着剤の成分を分解したり、素材そのものを柔らかくしたりするので、剥がれやすさが一気に増します。
特に、濡れたまま放置すると乾燥後も接着面が十分な強度を保てなくなる可能性があります。
スニーカーを長持ちさせるためにも、水濡れや湿気にはこまめに注意しましょう。
スニーカーの側面剥がれ予防策

スニーカーは毎日のように履く靴だからこそ、側面の剥がれをしっかり予防しておくことが大切です。
事前のケアやちょっとした工夫で、長くきれいな状態を保つことができます。
定期的なメンテナンス
スニーカーは汚れや湿気をため込むと、接着部分が劣化しやすくなります。
そのため、定期的なメンテナンスがとても重要です。
- 履いた後はブラシや布でホコリや泥を落とす
- 湿気が多い時は新聞紙などを中に詰めて乾燥
- 月に一度は専用クリーナーで全体をお手入れ
清潔な状態を保つことで、側面の剥がれの原因となるトラブルも防ぐことができます。
素材に合った防水加工
スニーカーには布や合成皮革、スエードなどさまざまな素材が使われています。
それぞれの素材に合った防水スプレーや防水剤を使い分けることが大切です。
素材 | おすすめの防水加工 |
---|---|
布・キャンバス | 一般的な防水スプレー |
合成皮革 | シリコン系防水剤 |
スエード | 専用のスエード防水スプレー |
雨の日や水たまりをよく歩く人は、とくに防水加工を定期的に行うことで、側面の接着力を維持できます。
使用頻度の調整
同じスニーカーを毎日履き続けると、素材や接着剤がダメージを受けやすくなります。
数足のスニーカーをローテーションして履くことで、1足あたりの負担を減らすことができます。
特に雨の日やアクティブに動く日は、劣化しやすいスニーカーは避けるなど、シーンごとに履き替えるのもおすすめです。
日頃から使い方を工夫し、側面の剥がれを予防しましょう。
100均で買えるスニーカー用接着剤の商品例

100均ショップでは手軽にスニーカーの側面の剥がれを補修できる接着剤が手に入ります。
ダイソー、セリア、キャンドゥといった主要な100均チェーンごとに、特徴的な接着剤が販売されています。
それぞれのショップで購入できる商品の特徴や使い方のポイントを具体的にご紹介します。
ダイソーの靴補修専用ボンド
ダイソーでは「靴補修専用ボンド」が人気です。
この商品はスニーカーの側面のゴムや布部分の剥がれ直しに対応しており、ゴムや合成皮革など多くの素材と接着できます。
比較的乾燥時間が短く、補修後も柔軟性が保たれるのがポイントです。
スニーカー補修の手順は以下の通りです。
- 剥がれた部分のゴミや汚れをしっかり落とす
- 接着剤を薄く均一に塗る
- しっかり圧着し、数時間固定して乾燥させる
はみ出した接着剤は完全硬化前に拭き取ると仕上がりがきれいになります。
セリアの瞬間接着剤
セリアでは「瞬間接着剤」を使ってスニーカーの応急補修ができます。
液がサラッとしているので細かい部分や薄い剥がれに向いています。
乾きが非常に早い点が特長で、急ぎの補修に重宝します。
比較のため、ダイソーとセリアの接着剤の違いを表にまとめました。
商品名 | タイプ | 乾燥時間 | 適した素材 |
---|---|---|---|
ダイソー 靴補修専用ボンド | ゴム系ボンド | 約30分~1時間 | ゴム、合成皮革、布 |
セリア 瞬間接着剤 | 超速乾型 | 数十秒 | プラスチック、布、金属など |
ただし、瞬間接着剤は剛性が高くなる場合があり、広い面積や動きの多い場所にはやや不向きです。
キャンドゥの多用途接着剤
キャンドゥでは「多用途接着剤」という商品が用意されています。
この接着剤は靴だけでなく、さまざまな素材同士の接着に活用できる万能タイプです。
粘度のバランスが良く、液ダレしにくいのでスニーカーの側面の剥がれにはぴったりです。
以下が主な特徴です。
- 接着力がしっかりしている
- 幅広い素材に適合
- 比較的はみ出しにくい
乾燥には2~3時間かかりますが、仕上がりが自然で、部分的な剥がれにもきれいに対応できます。
プロの修理が必要なケース

スニーカーの側面剥がれや破損には自分で対処できるものもありますが、中にはプロの修理が必要なケースもあります。
100均の接着剤などで応急処置をしても、症状によってはかえって状態が悪化してしまうこともあるため、無理に自分で修理しないことが大切です。
大きな側面剥がれ
スニーカーの側面が大きく剥がれている場合、接着剤だけで補修しようとすると隙間が埋まらず、しっかりくっ付かないことがあります。
特に、剥がれた部分が広範囲にわたる場合や、素材が大きく変形しているケースは、専門の技術が必要です。
- 靴底のゴムやミッドソール部分が歪んでいる
- 側面の生地が裂けている
- 剥がれ部分に異物やゴミが入っている
こうした場合は、プロの修理業者に依頼し、適切な材料と方法で修復してもらいましょう。
接着面以外の深刻な破損
接着面だけでなく、靴ひも周りやつま先のパーツがちぎれていたり、ソール全体がはがれてしまっている場合は自力での修理は難しくなります。
また、サイドに大きな穴が開いてしまった場合も、もはや接着剤では補えません。
破損箇所 | 応急処置の可否 |
---|---|
側面の剥がれ(小範囲) | 100均接着剤で応急処置可能 |
側面の剥がれ(広範囲) | 専門修理が必要 |
生地の破れや大穴 | 専門修理が必要 |
深刻な破損を無理に接着しても見た目や耐久性が保てないため、できるだけ早くシューリペアショップなどへ相談しましょう。
接着しても再びすぐ剥がれる場合
自分で接着剤を使って修理してみたものの、すぐにまた同じ箇所が剥がれてしまう場合は、接着面の汚れや油分、素材の劣化などが原因のことが多いです。
しっかりと乾燥させたり、圧着しても再発する場合は根本的な修理が必要です。
このような場合にはプロの技術で下処理からしっかり行ってもらうことで、再発を防ぎ、元のようなコンディションに戻すことができます。
しつこい剥がれが続く場合は、迷わず専門業者に依頼しましょう。
100均接着剤を使う際の注意点

スニーカーの側面が剥がれたとき、100均で手軽に手に入る接着剤で補修できるのは便利ですが、いくつかの注意点があります。
正しい使い方や注意点を守らないと、補修がうまくいかなかったり、かえって靴を傷める原因になることもあります。
しっかり事前に確認して、安全に作業を行いましょう。
素材に適合するか事前確認
一口に「接着剤」といっても、スニーカーの素材に合わないものを使うと、うまく接着できなかったり、素材が傷む可能性があります。
主なスニーカー側面の素材には、合成ゴム、人工皮革、メッシュなどがあり、それぞれに対応した接着剤の種類が異なります。
以下の表で代表的な素材と、適合しやすい接着剤の一例を紹介します。
素材 | おすすめ接着剤のタイプ | 100均での取り扱い例 |
---|---|---|
合成ゴム | ゴム用接着剤 | ゴム専用ボンド等 |
人工皮革 | 多用途接着剤 | 多目的ボンド等 |
メッシュ | 布・革用接着剤 | 布用ボンド等 |
商品のパッケージや裏面の説明をよく読み、ご自身のスニーカーの素材に合うかどうかを必ず確認しましょう。
換気や手指保護の重要性
接着剤を使用する際は、独特の臭いや有害な成分が発生することがあります。
換気が十分でないと、むせたり、体調不良を起こす場合もあるため、必ず窓を開けた場所や屋外で作業してください。
手指につくと、肌荒れやかぶれの原因になることもあります。
特に瞬間接着剤タイプは皮膚にすぐにくっついてしまうので、必ず使い捨て手袋やビニール手袋を着用しましょう。
- 作業は風通しの良い場所で行う
- 手袋やマスクを着用する
- 作業後は必ず手をよく洗う
安全に使うための基本を忘れずに守ることが大切です。
一度で完了しない場合の再補修
100均の接着剤は手軽で便利ですが、強度や耐久性がやや低い場合もあります。
とくにスニーカーの側面のような、曲がったり力がかかりやすい部分では、一度で完全にくっつかないことも考えられます。
補修後に数日使ってみて、再度剥がれや隙間ができていたら、無理に引っ張ったりせず、丁寧に再補修を行いましょう。
再補修の際も、古い接着剤が邪魔になることがあるので、可能な範囲で優しく取り除いてから塗りなおすのがおすすめです。
1回で完璧に仕上げようとせず、様子を見ながら何度か補修するときれいに仕上がります。
スニーカーの側面剥がれ補修を成功させるための実践ポイント

ここまでスニーカーの側面剥がれの原因や100均接着剤の選び方、実際の補修手順などを詳しく紹介してきました。
スニーカーは日常的に使うものなので、小さな剥がれでもすぐに悪化してしまうことがあります。
ですが、100均の接着剤を使ったセルフ補修でもポイントを押さえれば、十分キレイに直すことができます。
補修の際は必ず、剥がれた部分の汚れや油分をしっかり取り除き、乾いた状態で作業するようにしましょう。
接着剤がはみ出さないように塗る量や位置を工夫したり、貼り付けたあとしっかり圧着して時間を置くことも仕上がりを大きく左右します。
また、普段から無理な負荷をかけずにスニーカーを履くことや、こまめにお手入れすることで、剥がれの予防にもつながります。
お気に入りのスニーカーを長く愛用するためにも、この記事で紹介したポイントをぜひ実践してみてください。